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プレス機械の機構と構造

プレス機械の機構と構造

 

               

この記事ではプレス加工で使われる加工機械について説明する。

プレス機械とは?

プレス機械はプレス加工をする際に上型・下型を取付け、金型内に投入された材料を所定の形状に成形する為、大きな力を発生させる機械である。圧力を上から下へかけていき、金型内に投入された素材を加工していく。
動力源が機械式、液圧式、手動式のものがあり、ここでは主に一般的に使用される機械式について記載する。

プレス機械の機構

プレス機械は金型を取り付けるスライドがあり上下往復運動をするが、その上下運動をする機構によって種類を分けることができる。以下に各機構を紹介する。

クランク機構

クランク機構はスライドにコネクティングロット(クランクをつないだ機構)で回転運動を上下のスライド運動に変換し利用している。

ナックル機構

ナックル機構を使ったプレス機でスライドの動きが下死点付近でクランクプレスより長くなる。下死点の動きがなだらかなため冷間鍛造や刻印加工などにも多く利用される。

リンク機構

リンク機構を使ったプレス機械でスライドが下死点付近のみ遅く動き、それ以外の下降、上昇時は早く動く。下死点でゆっくり動くことでスプリングバックの低減や絞り加工に適している。

サーボモータ

サーボプレスはサーボモータで直接スライドをコントロールすることができる。サーボ制御によってスライドの加圧、速度を変更することができ、スライドモーションによってさまざまな製品に対応する。

プレス機械の構造

一般的なプレス機械の構造を明示する。

  1. バランサー
  2. コンロッド
  3. スライド
  4. 操作盤
  5. ノックアウトバー
  6. ボルスタ
  7. 光線式安全装置
  8. モータ
  9. フライホイール
  10. クラッチ
  11. 電磁弁
  12. ダイクッション
  13. オートドレンフィルタ

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