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プレス加工品の移管について

プレス加工品の移管について

 

               

この記事ではプレス加工品の移管について説明する。

プレス加工品の移管案件とは?

プレス加工では製品を製造する過程で金型が必要になる。製造工場は製品と共に金型を製造管理し顧客の求める品質要求を満たさなければならない。しかし品質要求を満たせない場合や工場の閉鎖など諸般の事情により、製品の製造元の変更をする必要が出てくることがある。このような事態になり製造元や金型を変更することを移管という。

プレス加工品の移管時のポイント

・鮮明な製品図面またはデータがあるか → 古い製品の場合、紙図面では「寸法」や「公差」が不鮮明で読み取れない場合がある。公差によっては工程低減も可能な場合があるため、プレス加工の移管では重要なポイントになる。

・金型の仕様書、金型の写真はあるか → 金型の仕様によりプレス機械に設置できない場合があるため詳細な情報が必要。また金型の仕様によって改造や補修が必要となる場合、別途補修費用や納期を要することもある。このような理由から、写真があると使用状況もわかり詳細な回答が可能となる。

・生産予定数があるか → 過去の生産数量から今後の数量予定まで分かると見積の算定がしやすくなる。また構法転換などの提案ができる場合がある。

・品質標準類があるか → 以前の加工先の品質標準があれば製品の要求基準が分かるため、早期に工程能力をチェックすることができる。

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